祖母が他界いたしました。
92歳でした。

いつでもポジティブで、一生懸命に生きていたひとでした。
私は彼女より一生懸命に生きたひとを知りません。
身体はとても弱いのに、気力だけは人一倍なひとでした。


心優しく、人のために生きたひとでした。
いつも自分のことより人の心配ばかりしていました。
祖父がアル中でほんとダメなひとだったんだけど
最期まで尽くしたひとでした。


末期の大腸がんで、
12月の上旬からずっともう長くないと言われていたのですが
私のお誕生日を過ぎるまで頑張っていたのはすごいと思います。
病院の院長先生にも「良く頑張ったねえ」と言われました。

きっと次に生まれ変わったら、お金持ちの美少女に生まれて
健康で、何不自由なく幸せに暮らせるんだと思います。
生前こんなに行いが良かったんだもの。


祖母が入院していた病院はちゃんと検査してくれたのですが
その前に通院していた病院では「(数々の不調は)お年寄りには良くあること」と検査してくれず
8年もかけてがんが育ってしまいました。
8年前だったら手術もできたのに。

だから母には「具合悪くなったらちゃんと検査しないとダメだよ」って何回も言いました。
何回も。

最後のほうはもう喋ることができなかったので
最後に聞いた祖母の声はまだ会話ができた時の「痛いよぉ」でした。
医療用麻薬を用いても、それでも痛いくらいに全身に転移していました。



私は小さい頃から祖母に花嫁姿を見せると約束していたので
その約束を守れなかったことがとても悔しいです。
ごめんね、おばあちゃん。




今は泣いちゃうけど
私は大丈夫だから、もう心配しないでね。
ゆっくり休んでください。